建設コンサルタントとは

建設コンサルタントについて

建設コンサルタントとは、様々な土木建設の知識を有した専門家。道路や橋・トンネルなど社会資本(インフラ)の工事に欠かせない職業です。
例えば「道路ひとつ作る」にしても、距離や車幅、予算、土地の傾斜や地質、雨水の流れや防災にいたるまで、様々な物事を考慮してから作らなければなりません。建設コンサルタントは、その全てをまとめて「誰もが安心して通れる道」の計画を立案する、社会資本整備のプロフェッショナルです。

社会資本について

社会資本とは、具体的に道路・橋梁・法面・河川・ダム・港・水路・公園などの皆様の身の回りにある公共施設を指します。それらを管理する国や県・市町村が、住民の要請等で整備・改修を必要と判断した時に「建設コンサルタント」へ依頼。
様々なデータから計画書を作り、その内容を基に建設会社が施工します。

【身の回りにある社会資本(インフラ)】

【社会資本整備の流れ】(新しい道路を作る場合の一例)

1要 望
住民が「不便なので、新しい道が欲しい」という要望を、国・県・市町村などの役場に問い合わせる。
2業 務 発 注
国・県・市町村などの役所が、建設コンサルタントに新設道路の業務を発注。
3
受注・成果品提出
建設コンサルタントが、調査・測量・設計を行い、成果品(設計図面・報告書)を、発注者である役所に提出。
4工 事 発 注
役所(発注者)が、建設会社に道路の工事を発注。
5施 工
建設コンサルタントが作成した設計図面と報告書を基に、建設会社が施工を行う。
6社会資本整備
新設道路の供用を開始。

設計と施工は分けて発注

[建設コンサルタント]と[建設会社]の業務は、戦後の高度成長期に「任意の事業については、原則として設計業務を行う者に、施工は行わせない」という【設計・施工分離の原則】が明確化され、作業を分担して行うようになりました。 そのため、❸の調査・測量・設計を[建設コンサルタント]が行い、❺の施工を[建設会社]が行うのです。

具体的な業務例

河川
河川付属物・護岸の設計、多目的ダムの設計、氾濫解析と浸水想定など
砂防
土石流・急傾斜地対策施設設計、砂防調査など
道路
道路設計、橋梁設計、トンネル設計、道路付属物の設計など
鉄道
ルート選定、鉄道施設の設計、橋梁・トンネル等土木系施設設計など
湾港
湾港施設設計、漁港施設設計など
空港
空港施設設計など
都市
土地区画整理事業等の設計、景観計画、都市計画施設・公園設計など
環境
道路・河川・都市開発関連の開発事業等に伴う環境影響評価及び動植物の生態・生息調査
地質
事業実施箇所における地質調査、地盤調査など